幹部だから正しいのか

私はこれまでいくつものビジネスに携わってきました。
今でもいくつかの組織にも属しています。
多くの人と会ってきましたし、これからも会い続けていくでしょう。

組織論を知らない人の多くが惑わされてしまう事があります。
それは、幹部の意見だから正しい、というものです。

先日も、とある組織の幹部の話しを聞く機会があり、
ああ、なるほどな、とあらためて思いました。

どんな組織でも同じですが、
どうしておかしい人が幹部のポジションにいるかと言えば、
総合的に判断されているというだけです。

例えば、有名企業の役員が、
犯罪を犯し逮捕されるケースもありますし、
法に触れるような事件を起こす場合もある。

必要なことは、
幹部の話しをどう有効活用できるか、
この点だけです。
むしろ幹部に用事なんてほかにない。

いやいや、幹部のいうことは絶対に聞かなければならない、
という人もいるかもしれませんが、そこがビジネススキルなのです。

バカ正直にいうことを聞いてデメリットを優先するのか、
逆に利用してメリットを見出すのか、
ここでスキルが必要になります。

逆に、本当に尊敬できる組織幹部も大勢います。
本当のプロフェッショナルですね。
そういう人の話しは100%実践し、やり通すことです。
その人に付ききっていくことです。
それが自分の成長を加速させます。

正しいのに言う事が聞けないというのは問題外です。

もう一つ重要なことは、
あれ、おかしいこと言ってるな、という場合には、
しっかりと自分で精査することです。

別の人脈から意見を聞けばいいし、
もっと上から教えを乞う姿勢を貫けばいいし、
自分でもっともっと勉強することだってできる。
そもそもおかしいのは自分かもしれない。

一番やってはいけないのは、
なにもせずにあいつはダメだと批判して終わることです。
よくわからなかったな、まあいいや、で終わってもダメです。

わからないこと、おかしいこと、疑問、
それを自分の中で精査して行動して答えを出していくわけです。
そういう繰り返しの中で、ああ、こういうことだったんだと気付き、
自分のレベルが上がっていくわけですね。

だからこそ、幹部が正しいのかといえば、
正しい人もいれば馬鹿なやつもいるという事になるし、
正しかろうと、バカだろうと、そこから自分のプラスに繋げていく、
この本質を実践していかなければ成長はない。

正しい人は受け入れやすい、
馬鹿だな、嫌だなと思う人は受け入れたくないものです。

しかし紙はよく燃えるからと言って紙だけ燃やしていても、
炭にはならないんですよ。
すぐに燃え尽きてしまう。

太い木は燃えにくい、なかなか燃えてくれない、
でも燃えて燃えて燃え尽きてくれれば強固な炭になるのです。
炭の炎は一瞬の燃えではなく、ずっと熱が続くでしょう。
それが大量にあればどうでしょうか。

精査して精査して実践して検証して血肉にする。
同じではないでしょうか。

人ではない、全ては自分だ。
相手がどうだろうと、なんだろうと、
全ては自分の一念がどうか、これで全ては決まるのだから。

今日も大成長の一日でありたい。

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