優秀な経営者が優秀な後継者をつくれない理由

経営者として優秀な人は多い。
圧倒的な業績でとんでもない利益を出している人。
結構います。
しかしその多くは、
優秀な後継者を育てることができません。
2代目、3代目で潰れる会社は多い。
そもそも引継ぐ前に消える場合も多い。
なぜでしょうか?
一番大きな理由は、
後継者がついてこれないからです。
では何についてこれないか。
そもそも圧倒的なパフォーマンスの経営者というのは、
全てにおいて破天荒な人が多いです。
誰もがとは言いません。
多いということです。
常に考えていること、行動、
全てにおいて一般常識からかけ離れています。
だから成功できるのです。
例えば、
毎日朝5時まで大騒ぎして7時から仕事するとか、
朝4時にいきなり呼び出すとか、
明日イギリス行ってこいとか、
来週までに離婚しろとか、
今月中に10億借りてこいとか、
明日までに女50人集めろとか、
とにかく言うことが破天荒過ぎて、
ほとんどの人がついていけないのです。
本人は大真面目で、
これぐらいは当然でしょ、という人が多いですが、
多くの後継者候補の人は一般常識人です。
毎日5時間は寝たいですとか、
仕事は朝7時以降でしょ普通、とか、
朝4時は寝てますとか、
明日は仕事があって海外には行けませんとか、
簡単には離婚できませんとか、
借金はしたくないですとか、
女友達少ないですとか、
一般常識で生きているため、
成功者の言うことがなかなか理解できないのです。
成功者がなぜ成功したと思いますか?
ぶっちゃけますが、
頭狂ってるんですよ。
クレイジーなわけです。
常識的に仕事して、
日本の学校教育を受けてそのままの知識で仕事して、
圧倒的なパフォーマンスを出せると思いますか?
99%無理です。不可能です。
いいですか。
日本の教育や、一般家庭で育った思考では、
一般労働者で生涯賃金○億円というのが限界です。
それが一般常識だからです。
これはスポーツの世界なんかでも同じです。
世界チャンピオンが世界チャンピオンを育てられるかというと、
そうではありません。
現役プレーヤーとしては大成できなかった人でも、
世界チャンピオンを育てた人は大勢います。
同じ理屈です。
自分ができることと、
人にやらせることでは全く違うということです。
いくらプレーヤーとして圧倒的なパフォーマンスを出せても、
同じパフォーマンスを出せる後継者作りは難しい。
子育てとも似てますよね。
子供は親の言うことは聞かないものですが、
親の言うことを聞く子供も大勢います。
どうしても優秀な経営者に学びたいなら、
1から人生やり直すつもりでやること。
あとは、
常識で考え行動した結果手に入れてきたもの、
お金や家族や健康や何か。
それら全てを失ってもいいという場合でなければ、
その人と同じパフォーマンスを出すことは不可能です。
だから多くの後継者候補たちは、
そんな馬鹿げたことをしなくても、
ビジネスノウハウだけあれば成功できると、
どんどん違う場所で独立していくわけです。
価値観が違う資本主義である以上、
この仕組みは変わらないでしょう。
あとはどちらがどうしたいのか?
ここに全ては凝縮されますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました