恩師に学ぶ

ありがたいことに、私は妻から、
愚痴らしいことを、いっさい聞いたことがない。
愚痴というのは、今さら言っても仕方のないことだ。
「言わない」と割りきってしまえば、
たいしたことではなくなる――
というのが、妻の言い分である。
自己を律するその強さに、
私はずいぶん支えられてきたのかもしれない。
そして妻は何ごとにも感謝を忘れない。
一見悪いことのようであっても、
“これでまた鍛えられる、成長できる。
 だからありがたいことだ”――
そう思えば、愚痴はなくなる、朗らかでいられる、と。

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