だからこそ私は、
池田名誉会長(創価学会)が詠まれた長編詩
「みちのくの幸の光彩」に万感の思いを致すのです。
一部を紹介します。
「(かつて東北は)支配・征服の野望の徒の
冷たいまなざしを浴び続けた 凶暴な牙と戦い続けた
苛政の重圧に呻吟し続けた だが だが――
闇が深いほど 暁は近い 潮が引き果つれば
必ず満つ そは 常の道理なり
その道理は 東北史の未来を照らす鏡ならん
幾千万の無告の民の 慟哭の声を飲みこんできた
虐げられし東北の民衆史 なればこそ……
みちのくの君たち あなたたちこそ
主役でなければならない 王座に遇されて当然なのだ」
名誉会長は、東北の歴史を、東北の悲しみを、
誰よりも深く深く理解してくださっておられる。
そのことに、私は心からの敬意を表するのです。
しかも名誉会長は、こうした東北の歴史は、
“必ず未来を照らす鏡となる”
と呼びかけてくださった。
東北に生きる私たちへの何と力強い、
希望あふれる指標でしょうか。
名誉会長の言葉は、単なる励ましではなく、
そこには深い洞察と哲学があると、私は確信しています。
「価値創造」といえば、
「創価学会」の「創価」は
「価値創造」という意味だそうですね。
しかも、知識は善の働きもするし、悪にもなる。
その知識を、善なる知恵に変えるには、
深い哲学が必要である、そう洞察されて、
牧口初代会長は、信仰の道に入られたと伺いました。
今でこそ、多くの知識人が、
「価値創造」の時代と訴えていますが、
牧口初代会長は、今から85年も前から提唱されていました。
その予知力というか、未来を見通す力、
先見性は、すごいの一言です。
日本の、いや、人類の進むべき道を
指標されておられたことには驚嘆します。
これはお世辞でも何でもありません。
心からの感想です。
冒頭にも紹介しましたが、
名誉会長は、「みちのくの幸の光彩」の最後を
こんな言葉で締めくくっています。
「いま 世界の人々が
東北を見つめている 東北にあこがれている
東北には 真の『平和』がある
真の『人間』がいる 真の厚き『友情』があると
東北の発展を 世界の人々が祈っている」と。
20年近く前に詠まれた長編詩ですが、
今、読み返しても、その通りの時代を
迎えているように思えてなりません。
岩手日報社の社長として、
東北人として、新聞人として、
何より一人の人間として、
世界中の方々に恩返しができるよう、
全力で働いていくつもりです。
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