人間は順番を間違える生き物です。
世の中おもしろいもので、
１万円を10万円にすら増やした事がないくせに、
いきなり300万、500万のお金を借りて、
ビジネスをはじめようとする人がいます。
そういうアホな奴に、
金を貸すほうもまたマヌケですが、
そういう無駄な事にならないためにも、
しっかりとやるべき事はやってほしいと思います。
まず、ビジネスとは、
お金をかけなければできない、
と思っている人がいます。
確かにその通りですが、
いかにお金を使わずに増やすか？
ここが最初はとても重要です。
お金をかければ誰でも儲けられる
と思うかもしれませんが、
必ずしもそうとは限りません。
やはりどんな事でも、
基本が重要なわけです。
基本ができないのに、
応用できるわけがないのです。
まず1000円稼ぐ。
そしてその1000円を使って１万円にする。
そしてその１万円を10万円にするのです。
あとは簡単ですね。
10万円を100万円にする事ができれば、
100万円を1000万円にするだけです。
ここまでの道筋に、
いくらお金が必要なのか？
ここを考えれば、
必要なお金がいくらかわかるわけです。
ここがわからないのに、
最初の事業資金で500万は必要だから、
融資を受けて初年度は5000万円を目指そう！
といっても大抵は失敗します。
だってそもそも、
お前500万稼いだ事あんのかよ、
という話し。
稼いだこともない金を借りて、
ビジネスして成功できるわけがないですよね。
10万円を100万円にするスキル、
あなたにはありますか？
100万円を1000万円にできる自信が、
あなたにはありますか？
絶対のノウハウと確信と、
腹が決まってはじめて達成できるのです。
融資を受けて失敗しましたとか、
お金が返せなくなりましたとか、
そういう人を多く見てきました。
どうして基本ができないのに、
応用しようとしたのでしょうか？
それはまさに、
自分ならできるという慢心と勘違いと、
人間の思考を全く理解していないという、
未熟さゆえの失敗だと思います。
お金も稼げないのに、
融資なんか受けないで下さい。
絶対失敗しますよ。
間違いなく失敗します。
成功した人を見たことがありません(笑)
成功できる人とは、
すでに基礎ができている人です。
１万円を10万円にできる人なのです。
それがわからないのに、
300万円を3000万円にはできないんですよ。
国の機関や銀行は、
自分でビジネスをした事がない人が、
お金に困っている人に融資するわけです。
そりゃ、多くが焦げ付くわけです。
実は私も、
起業当時500万円を借りようとしました。
日本政策金融公庫の担当者に思いを伝えたところ、
300万円ならすぐに貸しますよ、
とのことでした。
ただし、
親を保証人にして下さい、
と言われました。
既に別の保証人を付けているにも関わらずです。
たった300万ばかりの金で、
どうして親まで保証人にする必要があるのか、
さっぱり理解に苦しみました。
結局その話しは、
納得ができなかったのでこちらから断りました。
無駄な心配をかけるつもりはなかったからです。
今になって思う事は、
お金を借りなくて本当によかったという事です。
たった300万円のお金ですが、
当時の私が借りていたら、
たぶん思うように増やせなかったと思います。
そもそも当時は、
当初の融資希望額の500万と、
他の資金を合わせた数千万円で、
もっと大きな事をしようとしていました。
結果、その事業では、
思うような結果を出せなかったのです。
これは基礎能力に対しての課題が、
キャパを超えたという事実を物語っているわけです。
ビジネスとは、分相応です。
すべて分相応で比例していきます。
すべては自分の能力、器、ここに収まるわけです。
自分に力がないからといって、
レバレッジを効かせるためにお金を借りる、
これは破滅への階段を上る事になります。
しっかりと順序立てて下さい。
一つ一つ実績を作ってください。
一気に結果を出そうとしないで下さい。
自分の器以上の結果は出せないようになっています。
今の自分の結果は、
今の自分の全てだということです。
それを認めずに、
力をつける努力もせずに、
無理にレバレッジを効かせるから、
多くの場合は失敗してしまう。
一つ一つやることです。
1000円稼いで、次は１万円、
10万円にできたら100万円を目指すんですよ。
そうやって気付いたら１億円になるわけです。
いきなり１億、10億できるわけがないんですよ。
もし今、すでに融資を受けていたり、
自分の器以上の何かをしている場合には、
一旦ぜんぶ返したほうがいいです。
０からやり直して下さい。
自分の器を確認して、
入る量を確実にこなし、
少しずつ広げていけばいいだけです。
甘い話しなんかないのです。
うまい儲け話しもありえません。
夢みてないで現実みろ。
すべては分相応であり、
一つ一つの実績を確実に積み上げていきたいものです。
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