写真家 齋藤康一氏に学ぶ

写真家 齋藤康一氏に学ぶ
全身が震えた“日中国交正常化提言”

初めて池田大作SGI会長にお会いしたのは、
確か1966年の暮れだったと思います。

その時、SGI会長に日本の
“青年文化代表団”の一員として
中国へ行ってきたことをお話ししました。

当時の日中関係は、
必ずしも良好とはいえませんでした。
ベトナム戦争は激化し、アメリカは中国を敵視。
日本もそれに追随していました。

私たち代表団は、
65年9月に中国を初訪問。
ビザ取得のために外務省や法務省を
何度も訪れるなど、準備だけでも大変でした。

SGI会長は
「中国との友好がなければ、
アジア、世界の平和はあり得ない」
と述べ、
「いつの日か、日中国交正常化のための
提言を行いたい」と語り、
引き出しを指差し、推敲中の原稿があることを
教えてくださったのです。

68年9月8日に開催された学生部総会で、
“日中国交正常化提言”を発表。

カメラのファインダー越しに、
SGI会長の提言を感動を持って聞いたことが、
昨日のように思い出されます。

 

その原稿は、発表の1年以上前から練られていた。
ある冬の日のこと、SGI会長の密着取材をしていた
写真家の齋藤康一氏。

執務室で撮影をしていた時、
SGI会長が机の引き出しへ手を伸ばした。

「まだ推敲中ですが、中国について
発表する原稿が入っているんです」と――。

平和の青写真を常に描き、
誰とでも世界を語る姿がそこにはあった。

 

学生部総会で分厚い原稿の束を手に
登壇するSGI会長。
額に大粒の汗を光らせ訴えた77分間の講演は
“日中友好の扉”を開いた(1968年9月 東京)

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