恩師に学ぶ

池田SGI会長指導集
仏法は
「自他共に幸福になっていく」
道です。

他人を犠牲にするのでもない。
自分を犠牲にするのでもない。

自分を犠牲にするのは崇高だが、
万人にそれを要求することはできない。
要求すれば、おかしなことになってしまう。

「自他共に幸福になっていく」のが本当です。
「皆が勝者となっていく」道が必要なのです。

ゆえに、相手に尽くすといっても、
「相手に感謝しながら」なのです。

「あの人のために、こんなに悩んだおかげで、
自分が大きくなった。ありがたい」

「あの人のために、これだけ動いたから、
自分は強くなった。感謝します」と。

また、実際、広宣流布のために行動した分、
福徳と智慧も広がっていく。
「利他」と「自利」の二つが備わっているのが、
学会活動なのです。

人間、ふつうは、
自分のことだって救えないものだ。

家族だって、本当には幸せにするのはむずかしい
――それが現実ではないだろうか。

政治家も、有名人も、往々にして格好だけで、
本当に人のためにわが身をなげうっている人は、
いったい、どれだけいるか。

草創の友は、皆、貧しかった。
地位もない、学歴もない。
しかし、心は気高かった。

「あの人も、この人も、みんなを幸せに!」。
人類の先覚者として、偉大なる使命感に燃えていた。

人を救おう、幸せにしよう――
こんな崇高な生き方はない。

南米・ペルーの広布の大功労者の言葉が、
忘れられない。

「私を支えてきたのは、骨と血のほかは、
ペルーの人々の幸せを願う気持ちだけであった」。
これが、その方の「生涯最後の言葉」でした。

戸田先生は語っておられた。
「困っている人に、
食べ物をあげるのもいい。
お金を出すのもいい。

しかし、困っている人全員に、
平等にはあげられない。
物には限りがある。

また、相手は喜ぶが、
“何も努力しなくても、またもらえばいい”
となる。

結局、最高の布施(何かをあげること)は、
法を教えることだ。

そうすれば、
新しく強い生命力を得て、
その人は自分の仕事に取り組み、
自分で健康になっていける。

その力は地面から水がわくように、
絶えることがない」

これこそ、最高の「利他」の道です。

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