私は決して豪放磊落ではないし、
聡明でも弁が立つほうでもない。
ならば、この
「深沈厚重」でいこう、
これを私の生きる指針にしよう、
そう決めたのです。
(中略)
私は部下の力を十二分に発揮させることが、
管理職の一番の仕事だと考え、
部下を支える側に回ろうと決めたのです。
自分の手柄も、全部、部下の手柄にしました。
すると上司の目には、
“どうもあいつは仕事をしていないんじゃないか”
と映るのですね。
でも社の発展、また社会の流れを考え、
私は部下が活躍できる環境をつくることに徹しました。
一方、上司には遠慮なく進言しました。
おかげで、随分、出世は遅れましたが(笑い)、
仙台の工場へ赴任した時と同様、
私の取った行動は、決して間違っていなかったと思います。
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