撤退

大企業の撤退ニュースが相次いでいます。
過去も現在も未来もいつもこの繰り返し。
そして時代は一大転換期にきている。

インターネットという情報革命が起き、
この流れに乗れないところは大企業とて例外ではない。

先日、大学生が就職先の事で話していました。
大企業に就職できるなんて凄い、うらやましい、
私も大企業か公務員になりたい、と。

潰れない会社、組織、システム、
そういったところに守られたい。
当然ともいえる人間の心理です。
だから社会が成り立っているのです。

しかし時代は常に変化をしている。
ほんの数十年前まで戦争していたわけです。
竹ヤリで相手の殺し方を授業で教え、
外国人は外道の極悪人だと叩き込まれ、
零戦で未来ある若者が死んでいった。

その前はサムライがいました。
ちょんまげをつけ着物を着て、農民に頭を下げさせ、
生意気なやつは叩き斬って命を奪う、
武家社会が当然だったのです。

私たちの祖父母の時代は、
結婚相手すら自分で決められなかった。
親が決めた相手と結婚する。今ではありえません。
しかし数十年前では常識だったわけです。

常に時代についていかなければならない。
いま世の中はどうなっていて、これからどうなるのか。
無知な大学生になっていては将来が危ないのです。
もっともっと知らなければ。無知とは本当に怖いのです。

大企業だろうと一個人だろうと、
例外なく時代は待ったなしです。
ついてこれない奴は生きれない。
誰も助けてはくれない。

動物だって、油断した瞬間にライオンや虎に食われるのです。

ただし撤退とは当然の仕入れです。
仕入れがあって儲けが出る。
赤字の時もあるでしょう。当たり前です。
毎回黒字の仕入れができれば、何も苦労はない。

たまに毎回黒字です、なんて胸張ってる奴がいますけど、
どうしてそんな嘘つくのか。
信頼を勝ち取りたくても失うだけです。

毎回勝ち続けるなんて無理なんですよ。
必ず損失は経験しなければならない。
だから損切りが重要なわけです。

あのユニクロの柳井正社長ですら、
一勝九敗と言っているのです。
1兆円企業のトップが言っていることです。
わけのわからない見栄はり社長の戯言ではない。

戯言社長がほぼ全勝と言っているのに、
9敗の社長のほうが儲かっているとはどういうことか(笑)
いかに世の中は嘘と矛盾で出来上がっていることか。

撤退とは何も悪いことではない。
ベストな損切りである以上は最高の仕入れである。

そこで重要なことは、
時代についていけるかどうか。
ついていけない撤退は、倒産を意味する。
優位性のない損切りと同じであるからだ。

時代についていく。
優位性の高いほうに賭け続ける。
やはりすべてはつながっている―

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