無駄な数値化

大きな企業になればなるほど陥りがちなこと、
それがデータ収集、無駄な数値化です。

大きな会社ほど、一人一人の社員がサボりやすいです。
あたり前の法則ですね。

無駄な資料、データを集めて毎日集計して、
仕事をした気になっているのです。
まったく無意味な時間だという事に気付かない。
私も上場企業にいたのでよくわかります。

そもそもデータなんてものは、
必要な数字だけ出せばいいんですよ。
会員数や獲得数、退会数、クリック率なんてものは、
出してどうなっているとかこうなっているとか、
だから何?という話しです。

そもそも数字を出すという事は、
10だったから20にする為に出すわけですよね。

ということは、
10でした、9でした、8でした、
下がってます。
ということを続ける意味はない。
逆に上がってます、だけでも意味がない。

数字だけを読み上げる無意味な人もよくいるのですが、
数字は書いてあるので読む必要はありません。
数字だけではなく、紹介文、概要なども同じです。
その数字や他の文章がある上で何を伝えるのか?
これがビジネススキルです。

書いてる事読んでどうする。
そして無意味な時系列データを収集して仕事した気になってどうする。
そんな事して数字があがるんですかね?

データ収集、数値化というのは、
数字をあげるためにやるわけです。
大企業で体裁上やっているだけだとしたら、
業績はどんどん悪くなっていくでしょう。
昨今の大企業の下方修正をみていればわかることです。

そういえば昔、なにかあるとすぐに、
数字は?その根拠は?
とかいう奴がいました。
今ではどこで何をしてるのかさっぱりわかりません(笑)

だからと言って数字が無駄という意味ではありません。
数字こそ売上の全てであり、答えです。
できない奴はすぐに嘘をつきますが数字は嘘をつきませんし、
数字の根拠は絶対に必須です。
数字を作れない奴は例外なく仕事ができません。

しかし、その事自体が目的になってしまうと、
一体なんの為の数字かがわからなくなるのです。
そんな状態で効率的な施策も戦略も立てられるわけがない。

上場企業の重要資料でもない限り、
ある意味では数字なんてものは適当でいいと私は思います。
適当に資料を作れという意味ではないからね(笑)
流れや捉え方という意味です。

上がってんのか、下がってんのか、
これがわかれば施策は立てられるんですよ。
10とか20とかそんな細かいものの為に1日使うな。
そんな暇があるなら一個でもコンテンツ追加しろという事です。

1年後には見ないような無駄なデータや資料を作って仕事した気になるか、
要領よくさばいて1年後には売上に繋がるコンテンツを作るか、
どちらが儲けられるかはお分かりでしょう。

無駄な仕事には十分に気をつけていきたいものです。

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