すべての人には伝わらない

物が売れない、
サービスが広がらない、
何が原因かがわからない。

そういう場合に陥ったときは、
皆から好かれようとしていないか?
この点を思索すべきかもしれません。

飲食店を例にあげてみると、
例えば行列のできるラーメン屋さんは、
味が決まっていたりします。

味噌ラーメンなのか、とんこつなのか、
お客さんはその味が食べたいから並んででも食べに来ます。

お菓子屋さんではどうでしょうか。
大阪のマダムシンコが急激に伸びたのは、
バウムクーヘンに注力したからです。

IT企業で例えるなら、
グリーはアプリゲームに全力で集中したからこそ、
過去には最高の伸び率を誇る事ができたわけです。

楽天、ソフトバンクにしても、
巨大すぎて見えないかもしれませんが、
ターゲットが常に明確だから発展するわけです。

つまり、多くの人に提供したいという気持ちが、
実は迷路に入っているという事に気付くべきです。

あの人にも、この人にも、周りのみんなにも、
そうはいってもそれでは中々売れません。

誰に売りたいのか?
売り先、ターゲットを明確に決める事が非常に重要です。

子供相手にやるのか、
女性が相手なのか、男性なのか、
20代なのか、30代なのか、40代なのか、
どこに住んでいる人なのか、
どんな職業なのか、どんなライフスタイルの人なのか。

他にもまだまだ細分化できますが、
売れていない、もしくは儲かっていないという場合は、
ほぼ100%、この点が適当でいい加減です。

大体こんな感じだろう、と。

お客さんをなめていては、伝わりません。
自分のこの商品は○○の○○の人に売るもので、
その理由はこういう市場が世の中にできているからで、
その根拠がこのぐらいあるから、という基本があってはじめて、
無駄のない営業、プロモーションをかけることができるのです。

そもそもここが明確ではないのに、
無駄に営業をしていても、バカすぎます。

たまに電話をかけてくる営業会社と同じです。
うちがITと投資のプロフェッショナルであるにも関わらず、
SEOとかアプリ開発とかシステム構築とか、
時間の無駄の営業をかけてくる無能な輩になっても仕方がない。

そのうえで、明確なのに売れない場合には、
そもそもの商品、サービスのクオリティに問題があるかもしれないし、
市場分析が間違っているかもしれないし、
どうすればいいのかがわかってくるのです。

医者だって、病名がわかるから治療できるのです。
病名を調べるために検査するわけですから、
適当に薬出して手術する医者はいませんよね(笑)

女性を口説く時だって、
まわりくどくウダウダとゴタクを並べたり、
延々とビジネスの話しをしていても話しになりません(笑)
お前が好きだから一緒にいてくれ、で終わりでしょう。

複雑に考えれば考えるほど、
ああなったらどうしよう、こんな事が起きたらどうしよう、となる。
そんなこと考える暇があるなら、ひとつずつ因数分解して勉強したほうが、
よっぽど前に進むことができます。

なにを勉強したらいいかわからないということは、
やるべきことが細分化できていないのです。
患者がきても、何をどうしたらいいかわからない医者と同じです。

レントゲンを撮るのか、喉を見るのか、熱を測るのか、
勉強しているからマニュアルが頭に叩き込まれているのです。

これはどんなビジネスでも同じです。

稼げない人ほど、
自分の業界ではこれぐらいが限界です、なんてことを平気で言う。
そんな事はありません。
実際に同じ業界でもとんでもなく稼いでいる人は大勢いるのです。
自分で無能さをアピールする必要はない。

知らないだけなのです。
勉強せずに遊んでばかりいても、
世界が広がらないし、何も得ることができません。

誰に売るのか?
ターゲットはどこなのか?
どうやって売るのか。
商品、サービスにお客様の欲しがる価値があるか。

誰もに好かれようとしても無理です。
絶対にあなたの商品を欲しくない人が出てきます。
そこを相手にしていても仕方がないのです。

私が提供しているコンテンツだって、
万人に受け止めてもらおうとは思っていません。
ちゃんと明確なターゲットがいるのです。
そこに基づいてコンテンツを配信しているわけです。

世界中の綺麗な女性とは結婚できませんよ(笑)
こいつだと決めた相手に想いを伝えるからこそ、
うまくいくのではないでしょうか。

お客さんにしても同じです。
こういう人に伝えたいという想い、
明確なら絶対に伝わるはずです。

伝わらないなら、どこかがおかしいのです。
間違っているのは常に自分のほうです。
相手の責任にしても何も解決しません。

決めた人に伝える。
この一歩一歩が、すべてのはじまりではないでしょうか。

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