大和ハウス工業株式会社 樋口武男会長に学ぶ

青天の霹靂だったのは、平成5年4月、
創業者から、グループ会社である大和団地の
社長をやってくれと頼まれた時でした。
大和団地は1418億円もの負債を抱え、
債務超過寸前でした。
中略
就任から3ヶ月後、
連帯保証をしていた病院が潰れ、
さらに68億円もの負債が降りかかってきた。
少しは本社の援助をもらえるかと、創業者に相談すると、
「それを解決するのが社長やないか」と怒鳴るんです。
中略
詫びは入れたものの、眠れない日が続きました。
4日ほどたったある日、なんと亡くなった父が枕元に立って、
「こら武男、お前の悩みなんか、宇宙から見たら、
塵みたいなもんや。余計なこと考えんと、
ガツンといかんかい」
と怒鳴るんです。
「そんなこと言うたかて」と
叫んだところで目が覚めました。
いまだに不思議なのですが、
「宇宙から見たら、塵みたいなもんや」
という父の言葉で心の持ち方が変わり、
腹が決まりました。
助けにきてくれたんでしょうね。
それからは宇宙の側から物事を見るようにしました。
「心に宇宙論」━━━。
亡き父がくれた、私の座右の銘です。

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