戸田先生も、
『若い時代に苦労せよ、苦労せよ』
と、いつも言われていた。
先生の事業が危機に瀕した時には、
何ヵ月も給料が遅配になったこともある。
真冬もオーバーなしで過ごしたものです。
また、先生に、夜中の二時、三時に、
『すぐ来い!』と、呼び出されることもあった。
偉大な師こそ、あえて弟子を厳しく訓練し、
苦労を背負わせるものです。
弟子のためにそうしているんです。
私には、それがよくわかった。
だから、戸田先生に仕える誇りを感じていた。
私は、そのころ、日記にこうつづったことがある。
『未来、生涯、いかなる苦難が打ち続くとも、
此の師に学んだ栄誉を、私は最高、最大の、幸福とする』
人間は苦闘のなかで、真の人間になるというのが、
私の結論です。
苦闘のなかでこそ、鉄の意志が育ち、
真実の涙を知り、人間革命がなされるからです。
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