名字の言に学ぶ

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沖縄に10万人以上の日本軍が配備され、
米軍との戦闘準備が開始されたのは1944年(昭和19年)。
今年で70年になる▼

沖縄県平和祈念資料館では、
「沖縄戦への道――70年前、その時、何が……」
の企画展が開催され、
住民を巻き込む戦争への準備の様子が紹介されている。

「写真や展示物は、とても残酷でした。
いい平和な国になりたいので、残酷でも見ないといけないと思います」。
これは、展示を見た小学生のアンケート。
風化が叫ばれる中で、
“伝え続ける”ことの大切さを、あらためて感じた▼

昨年、「沖縄戦トラウマ研究会」は、沖縄戦体験者の約4割が、
不眠などを引き起こす心的外傷後ストレス障害(PTSD)を
発症するリスクを抱えている、と伝えた。
今なお、つらい思いを心に引きずったまま暮らす体験者がいる▼

それでも、自身が味わった悲惨さを語り続ける人もいる。
これまで、当たり前のように聞いた戦争体験。
だが、思い出したくないことをあえて思い出し、
語り継いでくれたことを、深く心に刻まねばならない▼

きょう23日は「沖縄慰霊の日」。
「平和の礎」には、今年も54人の戦没者の名前が、新たに刻まれた。
体験者に学び、伝え続けていくことが、今を生きる私たちの使命である。

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