先ほどテレビ東京の暴露ナイトで、
大王製紙の創業家経営者である井川意高元会長が、
どうしてカジノにはまったのかということが放送されていた。
出演していた杉原杏璃さんは、
「どうして地位もお金もあるのに、
そんなにお金を使う必要があったのか?」と。
それについて司会者の名倉潤さんが、
「お金じゃなかったんじゃないか。
他では満たされないドキドキ感、
そこでしか味わえない勝負感があったのではないか」
といった事をコメントされていましたが、
私はまったく的を得ていないと思います。
相場で生きている我々からすれば、
どうして100億円を溶かしたのかは、
安易に想像できてしまいます。
勝負勘?
ドキドキ感?
快感?
確かにそれらがあることは事実ですが、
相場で負ける人の本質とはズバリ、
お金であり、欲であり、一貫性の欠如です。
お金が全てです。
いくらお金を持っているか知りませんが、
人間の欲とは無限大です。
年収100億あっても満たされないし、
資産が1000億円あっても2000億円欲しくなるのが人間です。
そしてそれは、上に行けばいくほど際限はない。
上を望まない人にはわからないかもしれません。
年収2000万円で毎日飲み歩いて道楽にふける社長にはわからないのです。
常に上を目指すがゆえに、
1000億だろうと、5000億だろうと、
1兆のほうがいいし、10兆円欲しくなるのです。
そこが見えないから、
勝負勘だのドキドキ感だの、
それこそ何も見えていないと私は思う。
まあ業界が違うのでわからなくて当然ですが。
人間の欲にはキリがありません。
実際、いま叶えたいと思うことがかなっても、
次に叶えたい事が絶対に出てくるものです。
女好きな人は、どんなにいい女と遊んでも、
枯れるまでその性欲は満たされません。
お金が好きな人は、
いくら稼いでも金欲が満たされることはないのです。
そして相場で消えていく人というのは、
一貫性がなくなってしまうのです。
一貫性。
ジョージソロスやジムロジャーズのような、
相場で生き残るための一貫性です。
経営者だろうと、医者だろうと、政治家だろうと、
相場では一貫性がなければ必ず溶かしてしまいます。
ビギナーズラックでは生き残れません。
これは私が今でも相場で生き残っている経験から確信します。
不思議ですよね。
私もこの業界にいなければ疑問に思ったでしょう。
しかしこれが事実だと思います。
お金。
欲は無限。
強欲が一貫性を失わせる。
そして、プロスペクト理論によって
人間は本来負けるようにできています。
それは生きていく為の人間の本質でもあるからです。
ギャンブルやFX、株、相場でもし痛い目にあっているなら、
参考にされてみてはいかがでしょうか。
困っている方はいつでもご相談くださいね。
コメント